ごあいさつ

 

 顕彰会は、平成2年(1990年)9月8日翁の命日祭に合わせて発会した今年で25年の活動足 跡を遺したことになる。歴代会長は、初代南都貞二氏にはじまり澤井光夫氏、斉藤敏夫氏、加藤金一郎氏です。それぞれの分野で活躍した地域を代表する先導者です。私は平成26年度から5代目会長に就任。偉大な大先輩の業績を継承し、時代に立った石川翁の精神を顕彰して地域づくりに生かしたいものです。
 
 現在の会員は60人程、高齢化の進展もあり、往時から見ると半減以下となり、今後の顕彰会運営の大きな課題と言える。
 
 顕彰会会則の目的に『本会は、「寝ていて人を起こすことなかれ」を生涯の信念として貫き通し、数多くの疲弊した村々を救済再建するとともに、秋田県種苗交換会を創設し、また、2県8郡49町村にわたる経済、環境、土壌を調査して「適産調」 731冊にまとめあげるなど、明治の「聖農」と仰がれ、人々に敬慕された郷土の大先輩、石川理紀之助翁の足跡とその心を学び、会員相互の親睦、交流を深めながら地域発展に寄与することを目的とする。』と規定している。
 
 この会則目的に副って事業推進してきたところであり、主なものは次の7項目です。
①遺跡等の整備奉仕活動(草木谷山居等)。
②公開講座(縱合·命日祭)
③秋田県種苗交換会「聖農展」の開設。
④短歌大会の開催(平成27年度第21回)
 石川翁遭墨展の併設
⑤先進地研修・交流会。
⑥会報の発行(平成27年度通算53号)。
⑦命日祭の協賛。
 
 聖農展は石川翁の足跡を知ってもらう最大の機会であり秋田県種苗交換会会場で開催している。交換会は、明治11年(1878)に始まり平成27年(2015)で138回連続開催となる。秋田
県は無論全国最大の農業祭であり、スローガンは 【先人に学び農業の未来をひらく】です。先人は創設の原点を忘れるなとも読み取れる。現実は米価引き下げなど農業を巡る情勢は厳しい。翁の精神を活かした農業振興策が求められる時である。
 
 交流会の特記は、平成21年(2009)に宮崎県都城市山田町、瀬之口ヤス子さんが「秋田からの爽風—石川理紀之助物語」の絵本制作以来、都城市との交流機会が110余年の時空を越え深まりつつあることです。秋田から爽風のというより近時は「宮崎県都城市山田からの
爽風」といったほうが適切かもしれない。学ぶべきことが多い。
 
 本年は、翁の没後100年・生誕170年に当たる。遺跡地・伝習館の整備、記念式典、記念講演、記念誌発行、シンポジウムなどを実施する予定である。この機会に、石川翁を神格化するのでは無く、現代にも通用する生身の人間理紀之助として捉えた発想の下に、亡くなる直前までの半世紀にわたる農村救済事業に尽くした石川翁の生き様を堀り起こし現社会で何を学ぶのか探究したいものです。
 
 今後は、石川翁の人間像と事跡を潟上市から全国に情報発信する体制整備を図り、翁遺跡地は 「学ぶ」「考える」「行動する」地域スポット、パワースポットとすることによって潟上市の偉人顕彰の充実発展を期したい。
 

平成27年5月
石川理紀之助翁顕彰会
会長 藤原幸作